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〔「知る」ことから始まる国際協力 ―ボリビアでのサッカー指導から、日本の選手たちへ― 〕

JICA-Netマルチメディア教材活用事例〔「知る」ことから始まる国際協力  ―ボリビアでのサッカー指導から、日本の選手たちへ― 〕


ラストチャンスを掴んで、国際協力の夢を実現

30時間以上かけてボリビア着。右端が筆者

幼い頃から世界に興味があり、好きなサッカーやスポーツを通して世界の人々との交流や、異文化に触れる体験をしてみたいとずっと願っていました。応募の直接的なきっかけは、学生時代の先輩からJICA協力隊参加時の体験談を聞いたことでした。自分自身を変革したい、そんな親父の背中を当時7歳・5歳の息子たちにも見せたいという思いが抑えられなくなり、年齢制限ギリギリの39歳の秋に応募。文字通り最後のチャンスで運よく合格をいただき、2017年1月、サッカー隊員としてボリビアへ赴任しました。



ボリビア・スクレ市での生活と任務

情緒あるスクレ市内の街並み

日本では「ウユニ塩湖」が有名な南米の国ボリビア、正式名称「ボリビア多民族国」が私の赴任地です。ボリビア南方に位置するチュキサカ県・憲法上の首都スクレ市に住んでいます。スクレには最高裁判所がありますが、その他の国家機関は、ほぼ事実上の首都ラパスに集まっています。16世紀に建造されたコロニアル様式の歴史的な建物や街並みが美しいスクレは、1991年には世界文化遺産に登録されています。
スクレの人々は大人も子どもたちも本当に友好的で優しく、ゆっくりとわかりやすくスペイン語を教えてくれたり、最近は日本語を覚えて挨拶をしてくれたりもします。日本や日本語に興味のある子が多く、近々大掛かりな日本文化紹介を実施することになり、その準備にも追われています。

人工芝のグラウンドで久しぶりの練習

私の任務は、NGO南ボリビアスポーツセンターでの青少年に対するスポーツ指導です。特にサッカー・フットサルに関しては、現地コーチ方と協働して選手達のトレーニングの実施や、中長期的なトレーニングプランの改善、リーグ戦の指導・監督などを行っています。


7歳以下のチーム。市内リーグ戦で3位に!

スクレ市内は、ラパスなど他の大都市に比べサッカー環境があまり整備されておらず、グラウンドの予約が思うようにできないこともありますが、サッカーコートの外の空き地で練習したりスタジアム外周をランニングしたり、最大限に工夫をしながら活動しています。



中間報告会で伝えたかった、国際協力の基本

協力隊に参加して約1年経った2017年末に一時帰国した際、日本の所属先である「柏マイティーFC」と近所の「トレサージャFC」、2つのサッカーチームの選手と保護者の方々向けに、協力隊活動の中間報告を実施しました。その際に利用したのが「授業で使える10分映像集(難民・イスラム・国際協力・教育)」です。私が赴任しているボリビアの様子はもちろんですが、他にも多種多様な国々があること、そこで暮らす人々がどんな状況におかれているかを知ることが、国際協力教育の第一歩だと考えていました。

4つのテーマを取り扱った映像教材

この教材は、途上国の現状や課題がテーマ別に分かれて短時間にまとまっており、知識や関心に個人差がある中学生たちに向けて、興味を持つきっかけづくりをするには最適だと思いました。難民やイスラム教徒の人々が抱える問題、途上国の教育制度の課題などに触れ、選手たちからは「世界の様子を少し知ることができた」「モノを大切にしようと思った」「自分にできることを何かしたいと思った」「自分も海外に行きたいと思った」などの感想が述べられました。自分が置かれている環境や周囲の人々に対して、当たり前と思うのではなく感謝の気持ちを持つこと、今できる目の前のことに全力で取り組むことの大切さを、伝えることができたのではないかと感じています。



ボリビアでの経験を活かし、人間形成を含めた選手育成のプロへ

柏マイティーFCで働き始めて15年になります。コーチ6名・事務員1名の小さな会社ですが、国際協力に理解があり、「現職参加制度」を活用して有給休職の立場で協力隊に参加させていただきました。2017年12月には「家族呼寄せ制度」を利用し、息子たちにボリビア体験をさせることもできました。
2年間のボリビア活動で得た新しい体験と刺激を、会社はもちろん柏市や地域の人々にもどんどん還元していきたいと思っています。

2004年冬、柏マイティーFC  U-15 (1期生)のメンバーと

特に、企画・運営面や指導者育成面では、ボリビアで試行錯誤しながら行っている経験がそっくりそのまま会社での職種・仕事内容に活かすことができそうです。柏マイティーFCには、指導者になったばかりの若いコーチが多いので、彼らに伝えられることも多々あるかと思います。
また、本業の選手育成についても、オンザピッチ(サッカーに関する部分)とオフザピッチ(サッカー以外の人間形成など全体に関する部分)の両面からアプローチし、選手育成&人間育成のプロフェッショナルを目指していきたいと考えています。


森下 徳顕
青年海外協力隊 サッカー隊員

柏市サッカー協会所属  柏マイティーFC〔(有)マイティー・スポーツクラブ〕より現職参加

*このページで紹介している教材

「授業で使える10分映像集(難民・イスラム・国際協力・教育)」

JICA事業の映像や、NHKや世界の報道映像及び独自のインタビュー映像を、授業でそのまま使えるよう再編集した映像教材です。「難民」「イスラム」「国際協力・ODA」「教育」の四つのテーマを、それぞれ10分程の映像にまとめました。 [難民] 1)国を逃れる人々 / 2)逃れた後の生活 / 3)各国の難民受入れ状況 [イスラム] 1)イスラムの概要 / 2)世界各地のイスラム / 3)差別・排斥されるイスラム教徒 / 4)日本に暮らすイスラム教徒 [国際協力・ODA] 1)国際協力・ODAとは / 2)日本の国際協力・ODA事業の事例 / 3)課題を共に解決する国際協力 [教育] 1)アフリカ・ニジェールの教育課題 / 2)課題解決のための「みんなの学校プロジェクト」/ 3)「みんなの学校プロジェクト」に取り組んだ成果

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