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〔サウジアラビア王国 サウジアラビア教育省による「授業研究全国展開」〕

JICA-Netマルチメディア教材活用事例〔サウジアラビア王国 サウジアラビア教育省による「授業研究全国展開」〕


「授業研究全国展開」の開始

指導者向け研修の風景

サウジアラビア王国では2017年10月から「授業研究全国展開」を開始しました。これは、JICA課題別研修「Improving Teaching Methods for Science and Mathematics in Primary Education (B) 2012年度」を受講したサウジアラビア教育省のスタッフが、日本で学んだ授業研究を展開しようと試行錯誤し、主要都市30校での試行的導入などを経て実現した、サウジアラビア教育省の正式なプロジェクトです。教員養成・授業の向上のために、全国47地方の約2000の学校で授業研究に取り組んでいます。



映像で理解する授業研究

2017年3月に教育分野のセミナーがサウジアラビアで開催された際、JICA-Netマルチメディア教材「教える者が学びあう―日本の教員研修制度と授業研究―」が上映されました。日本の教育現場のいきいきとした様子を収録した本教材はセミナー参加者に大変好評で、教育分野を担当する当機構の国際協力専門員は、ぜひ授業研究全国展開の学習教材としても活用したいと考えました。活気あふれる授業風景、先生の投げかけと子ども達の反応、目を輝かせた子どもたちの表情、授業計画の立て方や授業後の検討会の雰囲気など、文章だけでは伝えきれない現場の取り組みが伝わる映像教材は、授業研究全国展開において有効に活用できると考えています。さらに、「日本の教育経験」「日本の学校教育―小学校の現在―」の2つの教材を併用することで、日本の教育制度の変遷と現状についても理解が深まり、幅広い教育関係者への意識向上に大いに役立つことが期待されます。

テレビのインタビューを受けるプロジェクトリーダー、マシ・シャンマリ氏(JICA元研修員)



サウジアラビア教育界の発展に向けて

利用対象者は、「授業研究」に取り組んでいる対象学校2000校の教員(一校あたり約5名)で、およそ10,000人程度になる見込みです。国の教育機関と教育関係者が総力を挙げて取り組む「授業研究全国展開」で活用されるJICA-Netの諸教材により、日本の教育現場の熱意がサウジアラビアの教育界にも伝播することを願っています。


森 裕之
JICAサウジアラビアフィールドオフィス 首席駐在員

*活用されている主な教材

「教える者が学びあうー日本の教員研修制度と授業研究ー」

この教材は、行政が実施している日本の教員研修制度の概要を解説した「制度編」、教師自身が授業を実践する力を養う授業研究の意義や取組む姿勢、授業研究を可能にしている仕組みを解説した「実践編」の二部構成になっています。特に実践編では一人の教師に焦点をあて、授業計画、授業実施、授業検討という授業研究のプロセスに沿って研究授業を紹介しています。―教師自身が学び続けることにより、授業が良くなる。授業が良くなれば子どもは喜びを感じる。その子どもの喜ぶ姿から教師は次の活力が沸いてくる―。そんな子どもと教師の成長の様子を描いています。また授業研究を実施する上での各種参考資料も添付していますので、併せてご活用ください。

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「日本の教育経験」

この教材は、JICA教育専門家が現地で活用することを主目的とし、「日本の教育」についての説明を行う際に使用したり、教育協力を実施するうえでの基礎知識の普及に役立てます。本教材を用いることで、「日本の教育」の背景や変遷に対する理解を高めることを狙いとしています。
「近代以降から現代まで、日本の教育がどのように発展・拡充してきたか」を、社会的背景を踏まえて120点余りの写真とともに日本の教育通史をビデオで解説します。

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「日本の学校教育 小学校の現在(いま)」

この教材は、途上国の現場で活動するJICA専門家や青年海外協力隊、研修員といった実務者を主な対象とし、日本の学校教育の現状を分かりやすく伝え、途上国の協力現場で活用できる材料を提供することを目的に作成しました。京都市立上鳥羽小学校の子どもたちや教員の一日を追うことで日本の学校教育の現状を映像で紹介しています。この教材はセミナーやシンポジウム、講義、自主研修、途上国政府への教育政策提言や情報提供などに活用することができます。

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