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〔小規模農家にビジネスマインドを ―アフリカから拡がる「SHEPアプローチ」―〕

JICA-Netマルチメディア教材活用事例〔小規模農家にビジネスマインドを ―アフリカから拡がる「SHEPアプローチ」―〕


認知度アップは「理解」から

『作って売る』から『売るために作る』農業へ。2006年にケニアで生まれたSHEPアプローチは、市場を意識した生産や販売方法の改善によって、貧困に苦しむ小規模農家の所得向上を支援する取り組みです。心理学と経済学の融合から成るSHEPアプローチによって、栽培から農場経営までを自ら改善する、ビジネスマインドを持った農家が続々と誕生。2500人もの農民の所得倍増に貢献したとして、2013年6月の第5 回アフリカ開発会議(TICAD V)において高く評価されました。ケニアでの成功を受けて、JICAはアフリカ農業支援の柱の一つとしてSHEPをアフリカ各国に拡げ、2018年現在までに23ヶ国で実践されています。

SHEPを実践するモデル農家グループ

しかしながら、JICA内外におけるSHEPアプローチの認知度は低く、また、SHEPを学ぶための各種教材やプレゼン資料はある一方で、その概要を網羅的に理解するためのツールがない状況でした。このためSHEPのコンセプトや効果、広域展開の手法について、短時間で理解できる分かりやすい教材を作成することとなり、今回完成したのが本教材「SHEPアプローチ 〜動機づけ理論に基づく「市場志向型農業振興」〜」です。



専門家に代わり、世界中でプレゼンするツール

国際協力専門員によるSHEP講義

本教材活用の最大のメリットは、専門家等の派遣が難しい対象地域においても、同じ内容での説明が可能になるという点でしょう。本教材を上映するだけで、世界中のあらゆる場所で、この革新的な素晴らしい取り組みを効率的に紹介することができます。具体的には、途上国の行政官や農業普及員、農家向けの研修などでの活用が大いに期待されるほか、JICA内部でも専門家派遣研修や能力強化研修、農業関連分野のコンサルタントやSHEP活用予定の協力隊員等の教材として、またSHEP理解促進を目的とするイベント・研修・ワークショップなどでも利用できると考えています。さらに、国際機関を含む他ドナーへのプレゼン、農業経済・農業開発関連の研究者・学生を対象としたセミナーや学会などでの活用も目指しています。


途上国の国家経済を支えるために

2018年4月下旬、南アフリカ共和国で開催予定のSHEP国際ワークショップにて、SHEPを実践しているアフリカ各国からの行政官が集まり、各国の事例紹介や意見交換を行う予定です。その際に、本教材の上映を予定しています。今後、本教材や他のSHEP教材と組み合わせることによって一層SHEPへの理解が深まり、大きな効果が期待できます。また、アフリカのみならず、ネパールやエルサルバドル、パレスチナでもSHEPを活用したプロジェクトを実施しています。本教材の活用によって世界各国にSHEPの輪が拡がり、途上国の経済を支える小規模農家の発展に貢献することができればと考えています。


市川 陽子
JICA農村開発部 農業・農村開発第二グループ

*活用されている主な教材

「SHEPアプローチ  〜動機づけ理論に基づく「市場志向型農業振興」〜」

本映像教材はJICA農業・農村開発分野における農業普及アプローチであるSHEP(市場志向型農業振興)について、そのコンセプトおよび実際の活動を4つステップに基づき説明していきます。2006年にケニアで生まれたSHEPアプローチですが、その後アフリカ23ヶ国(2017年現在)に広まっています。SHEPアプロ―チを理解することを目的として教材を制作しました。すでにSHEPを活用している各国関係者のみならず、これからSHEPを初めて知る、他ドナー、大学等関係者向け、あるいは本邦研修や第三国研修で活用いただくことを想定しています。

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