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〔JICAグアテマラ 教員の能力強化をめざして〜映像で見る教師たちの学び合い〜〕

JICA-Netマルチメディア教材活用事例〔JICAグアテマラ 教員の能力強化をめざして〜映像で見る教師たちの学び合い〜〕

グアテマラの教員研修で活用

研修に参加した協力隊員たち

グアテマラでは、JICAの技術協力プロジェクトの成果品である算数・数学国定教科書が国内で使用されています。同教科書の正しい使い方を普及させ、子供たちの学力向上に繋げようと、同国では算数・数学分野の海外協力隊が活躍しています。2019年からは部会(配属分野が同じ隊員たちが集まったワーキング・グループ)を立ち上げ、その一環として、全国の教員の能力強化のため研修を開催しています。 それぞれの協力隊員が任地で研修やワークショップを行う中で、視覚的に教えられる教材があると役に立つのではないかとJICA事務所の教育担当の企画調査員(企画)が思いついたことが、JICA-Netマルチメディア教材を活用するきっかけでした。

教材を通してビジョンを明確に

総勢150名の参加者がビデオを視聴しました

今回使用した教材は「日本の教育経験」「日本の学校教育 小学校の現在(いま)」「教える者が学びあう―日本の教員研修制度と授業研究―」です。 2019年6月の部会でまずは隊員が教材の中身を確認し、教員を対象とした研修にどう活かせるか検討をした後、7月8日にサンマルコ県で開催された研修で活用しました。 この研修には、グアテマラの算数・数学分野で派遣されている協力隊6名及び県内の150名もの教員が参加し、協力隊や帰国研修員などによる模擬授業やワークショップを始める前の導入部分として本教材を上映しました。

集まった参加者は皆ビデオを真剣に観ていました。「日本の教育経験」は、近代〜現代まで日本の教育制度がどのように始まり変化してきたか、通史という形で日本の教育制度の成り立ちを概観することができます。一方、一つの小学校に焦点を当て、一日を通して日本の学校教育の現状を紹介した「日本の学校教育 小学校の現在(いま)」は、現在の日本の一般的な小学校のイメージをつかみやすい教材です。「教える者が学びあう―日本の教員研修制度と授業研究―」は、特に教師たちの学び合いの場である授業研究を中心に、一人の教師を追う形でその実践プロセスを具体的に紹介しています。これらの教材で、まずは、協力隊の出身国である日本における教育制度やそこでの日常の授業の様子を知ってもらうことで、日本に対する理解のみならず、隊員が普及しようとしていることの理解に繋がったという感触を得ることができました。

映像教材の利点を生かす

模擬授業の様子 ここでもマルチメディア教材が活躍しました

まったく環境が異なる地域では、例えば、日本で行われている教員同士・生徒同士の学び合いについて言葉で説明しても、これまで経験のない人には想像もつかないかもしれません。そうした人々に実際の取り組みをこうした映像でわかりやすく見せることは、理解を深めるのに非常に役に立つと思います。 同研修は7月20日にはソロラ県でも開催し、中学校教育に関わる教師40名が参加しました。また、現在部会との連携が本格化している国内唯一の国立大学であるサンカルロス大学の中等教員養成校の算数・数学クラブのメンバーに対する能力研修の一環で、ビデオを活用することを検討しています。 今後も映像教材の利点を生かし、様々な場面で活用していきたいと思います。

関川 実来
JICA グアテマラ事務所

*このページで紹介している教材

「日本の教育経験」

「近代以降から現代まで、日本の教育がどのように発展・拡充してきたか」を、社会的背景を踏まえて120点余りの写真とともに日本の教育通史をビデオで解説します。

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「日本の学校教育 小学校の現在(いま)」

このビデオは、途上国の現場で活動するJICA専門家や青年海外協力隊、研修員といった実務者を主な対象とし、日本の学校教育の現状を分かりやすく伝え、途上国の協力現場で活用できる材料を提供することを目的に作成しました。京都市立上鳥羽小学校の子どもたちや教員の一日を追うことで日本の学校教育の現状を映像で紹介しています。この教材はセミナーやシンポジウム、講義、自主研修、途上国政府への教育政策提言や情報提供などに活用することができます。

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「教える者が学びあうー日本の教員研修制度と授業研究ー」

この教材は、行政が実施している日本の教員研修制度の概要を解説した「制度編」、教師自身が授業を実践する力を養う授業研究の意義や取組む姿勢、授業研究を可能にしている仕組みを解説した「実践編」の二部構成になっています。特に実践編では一人の教師に焦点をあて、授業計画、授業実施、授業検討という授業研究のプロセスに沿って研究授業を紹介しています。―教師自身が学び続けることにより、授業が良くなる。授業が良くなれば子どもは喜びを感じる。その子どもの喜ぶ姿から教師は次の活力が沸いてくる―。そんな子どもと教師の成長の様子を描いています。また授業研究を実施する上での各種参考資料も添付していますので、併せてご活用ください。

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