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JICA横浜 身近に感じるSDGs〜「出前講座」の事前学習で活用〜

横浜市神奈川中学の出前講座で使用

JICA横浜では、多くの方々が開発途上国の現状や国際協力について学ぶことができるよう、実際に開発途上国で国際協力に携わってきた青年海外協力隊・シニア海外ボランティアのOB・OGなどを講師として紹介する「JICA国際協力出前講座」 を実施しています。出前講座では、現場でのさまざまな経験に基づく、生きた体験談を提供しています。
今回、横浜市神奈川中学からその出前講座の依頼を頂きました。1年〜3年生の全校生徒約600名に対して国際理解教育「SDGsについて」の授業を計画しており、JICA協力隊としてケニアに赴任し、また教育専門家としてモンゴルでも活動をしていた私に、SDGsのゴール4「教育」についての話をしてほしいという依頼でした。 その出前講座「SDGs4 すべての人により良い教育を」(2020年11月24日)の事前学習教材として、JICA-Netマルチメディア教材「SDGs達成に向けたJICAの取り組み」を使用しました。



SDGsを身近に感じてもらうために

持続可能な未来とこのまま進んだ未来、どちらを選ぶ?(第1章「SDGsとは」より)

JICA-Netライブラリは、研修事業を長く担当していたため普段からよく利用していました。特に教育に関する教材は、課題別研修や専門家の時に指導教材として重宝していたため、今回、出前講座先の学校からSDGsの資料について相談があった時も、ちょうど良い教材がないかJICA-Netライブラリで検索をしました。
JICA-Netマルチメディア教材「SDGs達成に向けたJICAの取り組み」は、SDGsとは何か、そしてSDGsに対するJICAの方針や具体的な取り組みを4つの章に分けて紹介しています。特に最初の章「SDGsとは」ではアニメーションを使用し、SDGsに初めて触れる人にも導入として親しみやすい内容になっています。また、一つ一つの動画が短いため、目的に応じて使い分けることが可能です。
「生徒は今回初めてSDGsについて勉強する」ということを学校側から伺っており、対象が中学1年生から中学3年生であったため、SDGs全体を端的に、分かりやすい言葉で説明されていた本教材を推奨しました。 後半は中学生には難しい部分もありますが、企業レベルのトイレ設置の取組や、個人(JICA協力隊)レベルの環境改善の取組など、実際の活動の様子を見てもらいたいと考えていたため、写真・映像が多くあるこちらの教材が適切だと感じました。



事前学習教材としての効果

当日の出前講座配信の様子。

今回、JICA-Netマルチメディア教材を事前学習として使用してもらったことで、SDGs4教育というテーマを具体的に掘り下げる前に、JICAが取組むSDGsについて広く知ってもらうことが出来ました。また同教材では、「SDGs達成に向けて、私たちに何が出来るのか」という問いかけを繰り返しており、実際の講話の前に、自分達で考えてもらう時間を設けることにも繋がりました。結果、非常に深い学びに繋がったと感じました。
講話当日は、放送室から各教室に一斉配信という形での授業を行いました。直接生徒たちの目を見て話すことが出来なかったため、メッセージが伝わるのか一抹の不安を感じながらの講話でした。普段、出前講座では、「自分達が世界に対して何ができるのか」を自主的に考えられる人になってほしいというメッセージを込めて話をするようにしています。しかしながら、中学生にとって、自分達が「教育課題」について何が出来るのか、その答えを探すのは簡単ではありません。自分達の環境と途上国の環境の違いを理解してもらえるが、何が出来るかについては、募金をしようという結論になること多いです。今回は、直接的な対話が出来ない状況であったため、多様な考えを引出せるのか、非常に不安でした。

生徒たちの感想。みんな熱心に書いてくれました。

しかし、講話が終わり頂いた感想文を見たときに、不安が安堵に変わりました。「自分達には学校は建てられないが、食品ロスや環境問題には取り組むことが出来る」そういったコメントをしてくれた生徒がいたことが非常に印象的でした。「教育」ではイメージできなくとも、プラスチックの使用量を減らしたり、のノートの無駄をなくしたり、身近なところからSDGsに取組む意思を書いてくれていました。マルチメディア教材がSDGsという広い視点の中で、自分に何が出来るのか、色々と考えるためのヒントになっていたのだと思います。
総合的な学習の時間、調べ学習、国際理解教育、自分達で世界について、またはSDGsについて調べる前に、こうした教材を見てもらうことで、多様な発想や少し踏み込んだ考えをもって取り組んでくれることが期待できると感じました。学校の先生方には是非活用していただきたい教材です。



福尾 朋洋
JICA横浜

*このページで紹介している教材

「SDGs達成に向けたJICAの取り組み」

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)。国内外のあらゆるアクターがその達成に向けて活動しているこの目標に、JICAも様々なアプローチとアクターとの連携のもと取り組んでいます。本教材では、JICAのSDGs達成に向けた取り組み方針と取り組みの具体例(途上国政府のSDGs計画策定支援、民間セクターとの連携、青年海外協力隊員の活動など)や、SDGsをわかりやすく解説するアニメなどを、用途に応じ再生可能なチャプターに分け紹介しています。国際協力に携わる関係者、国際協力を志す方が、SDGとJICAの取り組みについて具体的なイメージを持って理解できるよう工夫されており、途上国及び日本で開催される各種セミナー、会議、教育現場での活用とともに、JICA事業広報映像としても活用可能です

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