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〔JICA北海道 札幌センター アフリカの道路を守る〜映像で学ぶ舗装技術〜〕

JICA北海道 札幌センター アフリカの道路を守る〜映像で学ぶ舗装技術〜

「道路維持管理」の課題別研修で使用

劣化し、損傷したアスファルトの様子

サブサハラ・アフリカでは、道路による輸送割合は旅客・貨物輸送全体の90%以上です。経済発展により交通需要がますます増大する一方、予防的・効率的な維持管理が行われておらず、道路の劣化と損傷が急速に進んでいます。
JICA北海道(札幌)では、フランス語圏のアフリカの研修員に対し、1月11日〜2月18日の期間、課題別研修「道路維持管理E」を行いました。2020年度はコロナ禍によって研修員の来日ができないため、オンラインで実施しましたが、このコースの中で、JICA-Netマルチメディア教材「アフリカ道路維持管理技術」から「舗装の損傷分析」「補修方法」「舗装材料試験」を、オンデマンド動画として配信しました。



アスファルト舗装の知識・技術をわかりやすく解説

研修では、北海道の道路行政や実際に行われている事例を取り上げながら、道路維持管理のための計画、実施体制、具体的な技術を解説し、研修員によるディスカッションや発表を通して自国の道路維持管理に役立てることを狙いとしています。 JICA-Netライブラリについては、開設されているYouTubeチャンネルで存在を知りました。今回、ちょうどアフリカ諸国の方々向けの研修だったため、アフリカ向けの道路維持管理に関する唯一の教材であった本教材を使用しました。

舗装材料試験。試料の準備から結果の整理まで丁寧に解説しています。

JICA-Netマルチメディア教材「アフリカ道路維持管理技術」では、アフリカ地域の道路状況やJICAの取り組み、実際に行われたJICA大阪の研修コースの様子とともに、道路維持管理の考え方や材料試験映像等を収録しています。
特に本教材では、過去のJICAの研修から、一般的な材料試験においては8割の研修員が知識的、経験的に把握している一方、アスファルト関連の材料試験についての知識と実施経験が非常に少ないことがわかったため、アスファルトを中心に扱っています。
今回使用した「損傷の原因分析」「補修方法」「舗装材料試験」の3つの映像は、アスファルト舗装についての具体的な状況や作業手順を、図や写真、映像を使って紹介した実践的なパートです。「損傷の原因分析」では、アスファルト舗装がどのような状況で損傷してしまうのか、また、様々な損傷の状態と原因を、「補修方法」では代表的な4つの維持修繕工法を説明し、「舗装材料試験」では、9つのアスファルト関連試験について実際に行い、試料の準備、試験の手順、比較、結果の整理の段階に分けて解説しています。



自国にいながら活用できる

オンラインで行った課題別研修「道路維持管理E」の様子。

研修の全過程終了後に、研修講義内容に関するアンケート調査を行いました。利用した3本のうち特に「舗装材料試験」が有益な講義であったとの評価を得ました。 課題別研修では全32本の動画教材を配信したため、一つずつの講義に関する評価はしていませんが、「どの科目も学ぶべきことや、新たな発見があり、自分になかった知識を補充できた」等の感想があり、特に32本の中から有益な講義として選ばれたことは大変喜ばしいことです。 コロナ禍のため来日しての実習や視察はできない中、代替手段として映像を配信することで、特に言葉や図だけでは伝わりにくい具体的な技術について、わかりやすく伝えることができたのではないかと思います。また、JICA-Net教材は、研修が終わった後でもネット上でいつでも見ることができるため、研修後にも役立てることが可能です。

今回は使用しませんでしたが、教材では他にも、JICA大阪の研修を通して、いかに効果的な研修を行っていくか、研修員をエンパワーメントしていくか等の心得やポイントも紹介されています。本教材は、道路分野に関する課題別研修や国別研修の参加者はもちろん、研修を行う側にとっても有用な教材です。今後も幅広く使われることを期待しています。



砂崎 浩二
JICA北海道 札幌センター

*このページで紹介している教材

「アフリカ道路維持管理技術」

アフリカの開発途上国が抱える課題について主に道路・舗装設計の重要性や点検方法について実際の実験の様子を動画で見ながら学習する。なお、JICA大阪所管の「アフリカ道路維持管理技術」は3年間の実施研修コースであり、研修後のフォローアップや帰国後の情報共有の場で活用されることが想定されている。

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