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〔JICA資金協力業務部 わだち掘れを防ぐ〜熱帯地域の道路の品質向上に貢献するJICAの知見〜〕

JICA資金協力業務部 わだち掘れを防ぐ〜熱帯地域の道路の品質向上に貢献するJICAの知見〜

JICAの道路支援

「JICA無償資金協力事業 道路舗装ハンドブック」JICAの道路の耐流動性向上に関する基礎研究の結果をまとめました。

道路は、生活や経済活動に不可欠で、基本的な社会インフラとして大きな役割を果たしています。JICAはこれまで途上国において、利用者の安全性、利便性の向上や経済活動を支える基盤作りを目的として、多くの道路支援を行ってきました。しかしながら、JICA事業に限らず、熱帯諸国で実施される道路事業では、供用後の舗装に、わだち掘れ等の損傷が問題点として度々挙げられています。

このため、2011年度から2019年度にかけて、JICAは継続的に道路の耐流動性向上に関する基礎研究(実態調査・分析)を実施し、その結果、これら損傷の原因と調査・設計、施工の段階における課題を明らかにしました。 その成果を踏まえ、各国の基準を参照しつつ、日本の道路設計基準等を基にしたわだち掘れ対策に関する「JICA無償資金協力事業 道路舗装ハンドブック」(2020年2月)が取りまとめられました。



わだち掘れとは?

流動わだち掘れとは、走行する車両の過重により、道路に敷かれたアスファルト混合物が飴のように変形する現象です。

JICA-Netマルチメディア教材「熱帯地域における道路のわだち掘れ対策」は、そのハンドブックを基に作成したもので、基礎研究によって得られた日本の知見・経験を各国に広く紹介し、熱帯地域の道路舗装工事の品質向上に貢献することを目的としています。
わだち掘れとは、車輪の荷重によって道路の表層に溝状の変形が発生するもので、アスファルト舗装完了後、早ければ数か月ほどで現れる問題です。特に、熱帯諸国の道路におけるアスファルトの損傷で課題となっているのが、道路に敷かれたアスファルト混合物が飴のように変形する流動わだち掘れです。教材では、主にJICA事業の経験をもとに、動画ならではのリアルな実例で、わだち掘れを抑止するための調査・設計での対策及び施工段階での留意点・対策を紹介します。

本教材制作にあたっては、国内取材やJICA関係者からの写真・資料等を提供いただきました。また、「わだち掘れ対策」というアスファルト舗装における専門性の高い題材であるため、CGや図解、フロー図を適宜挿入することでわかりやすい内容になるよう工夫しました。 本教材内容の詳細は前述のハンドブックに記載されているため、是非とも教材と一緒に参照いただきたいと思います。



道路舗装工事の品質向上を目指して

JICAはこれからも、各国の質の高い道路整備に貢献していきます。

本教材は、資金協力業務部所属の専門員等が講師を務める研修や、社会基盤部が所掌する道路分野の課題別研修で教材として活用することを想定していますが、さらに、本邦建設コンサルタントや施工会社関係者の研修教材としての利用も期待されます。
また、道路分野の無償資金協力の協力準備調査時、先方政府との道路設計の協議・説明にも利用可能です。協議段階で日本の道路・舗装設計の知見を体系的に説明することにより、当該案件の円滑な計画検討・協議だけでなく、新規案件形成にも役立てることができます。 この教材を通じて、JICAのこれまでの経験と知見が、各国の質の高い道路整備に貢献することを期待しています。



鈴木 泰地
JICA資金協力業務部

*このページで紹介している教材

「熱帯地域における道路のわだち掘れ対策」

コンサルタントおよび施工業者の舗装担当者、そして途上国の技術者に日本国内と異なる途上国における舗装技術の課題と対策問題を共有することを目的として、流動わだち掘れ対策、舗装に対する水の影響とその処理、特殊土壌等、熱帯諸国特有の事情への対処について、主としてJICA 事業の経験をもとに説明しています。
無償資金協力事業の協力準備調査で実施される道路設計の内、2010年前後に熱帯諸国を中心に破損事例が数多く報告された舗装工事を念頭に、舗装破損の再発防止と品質向上のため、共通課題解決策の共有を目的としています。

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